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糖尿病の種類とその違い

糖尿病の種類とその違い

糖尿病の種類

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの量や作用が低下し、血液中のブドウ糖の濃度が高くなる病気です。
糖尿病は、引き起こした要因や症状によっていくつかの型に分類されており、治療法がそれぞれ異なります。

1型糖尿病

自分のすい臓の細胞に攻撃をしてしまう異常抗体(自己抗体)等によってすい臓のβ細胞が破壊され、インスリンを分泌できなくなってしまう病気です。15歳以下の子供に発症して急激に進行していく場合と、30歳から50歳くらいに発症して少しずつβ細胞が破壊されていくタイプ(緩徐進行型1型糖尿病)があります。
いずれも飲み薬では血糖値をコントロールできないため、インスリン注射が必要です。

  • 発症:
    子どもや若い人に多い
  • 体型:
    正常~やせている人が多い
  • 原因:
    自己免疫などにより膵臓のβ細胞が破壊
  • 治療:
    インスリン注射

2型糖尿病

遺伝的に糖尿病になりやすい人が、生活習慣(肥満・運動不足)やストレスなどをきっかけに発病します。インスリンの効果が出にくくなったり、分泌のタイミングが悪くなったりします。
自覚症状が出にくいため、いつ発症したのか、わからないまま地域や職場の健康診断や生命保険の加入時に発見されることもよくあります。苦痛がないからと、放っておくと合併症がすすんでくるので、必ず治療を受けましょう。

  • 発症:
    35歳以上の方に多い
  • 体型:
    肥満気味の方に多い
  • 原因:
    生活習慣・環境因子や遺伝的要素。一部の疾患や薬剤に起因する場合もある。
  • 治療:
    基本的には食事療法と運動療法。進行により内服薬や注射薬(インスリンやインクレチン)

糖尿病の合併症

神経障害

比較的早い段階で発症するのが特徴で、末梢神経(脳や脊髄以外の神経)に障害が起きます。
手足の痺れや痛み、立ちくらみ、便秘、下痢、排尿障害、勃起障害、知覚鈍麻といった症状が現れます。
神経が障害が進行すると痛みを感じなくなり、場合によっては無痛性心筋梗塞によって突然死することや、足が腐ってしてしまう事(壊疽)もあります。

網膜症

網膜とは、目の奥にある神経で、たくさんの血管が通っている組織です。
糖尿病になると、その血管が詰まったり損傷を受けるため、眼底や硝子体から出血したり、網膜剥離を起こすことがあります。
また、糖尿病による網膜症は、失明する最も大きな原因にもなっています。
糖尿病になった時点で、自覚症状がなくても眼科に定期的に受診し、できるだけ早期に発見し、進行を食い止めるようにしなければなりません。

腎症

腎臓は、体内にある老廃物や毒素を回収し、尿として排出する役割を持つ臓器です。
糖尿病になると、その腎臓の機能が低下し、最終的には尿が出なくなってしまいます。
そうなると老廃物や毒素が体内に溜まり続け、命を落としてしまうこともあるため、透析によって血液をきれいにする必要があります。透析は病院のベッドに長時間縛られる生活になり、体に毒素や、水分を貯めないためにも、厳しい食事制限が課せられてしまいます。

以上の三大合併症の他にも、動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす、高血圧や脂質異常症になるといったことも珍しくありません。血糖値をコントロールして、できるだけ合併症の発症を抑えるようにしましょう。